F1イタリアGPは毎年モンツァ・サーキットで行われます。モンツァはイタリア北部の都市でミラノから北北東15KMに位置します。レースではティフォージと呼ばれる熱狂的なフェラーリファンでサーキットは真っ赤に染まります。また、レース終了後にはティフォージがサーキットになだれ込んでカヴァッリーノ・ランパンテと呼ばれるフェラーリの社章の旗を広げることが恒例になっています。サーキットはF1グランプリの中で一番の超高速サーキットです。理屈抜きで速さを楽しめる唯一のグランプリです。モンツァ・サーキットは1922年に完成し、インディアナポリス・モーター・スピードウェイについで世界で3番目に古いサーキットです。毎年9月上旬に開催され、ヨーロッパラウンドの最終戦に組み込まれます。そのため毎年のように重大発表がありレース以外でも注目されることが多いです。
世界屈指の超高速レースを楽しめます!
F1イタリアGPのコースを紹介しますと4本のストレートと3つのシケインと呼ばれる半径の小さなコーナーで構成されています。全長が5793Mでコーナーは11個あります。予選タイムが1分20秒を切ります。最高時速は370KMに達し平均時速は250KMを超えます。エンジンの全開率は80%です。ほぼアクセル全開のサーキットです。鈴鹿サーキットが5807M で予選タイムが1分30秒ぐらいなのでいかにモンツァが高速か分かります。高速サーキットなのでエンジンへの負担がかなり大きくなります。シケインが3か所あり300KMを超えるスピードから70KMぐらいまでフルブレーキングの連続になりますのでブレーキにも厳しいサーキットです。ストレートが主体のサーキットのためタイヤへの負担は比較的少ないです。ダウンフォース(車を地面に押し付ける力)を極力削って最高速を稼ぎ出します。
にわかフェラーリファンになりましょう
F1イタリアGPを現地で楽しむには「フェラーリファンになる」これにつきます。特別に応援しているチームがあれば別ですが無ければイタリアグランプリの週だけはフェラーリを応援しましょう。赤い服を着てフェラーリの旗を振ってレースを楽しみましょう。多くのティフォージと共に1年に1度のフェラーリの祭典に参加する気持ちで観戦することが何よりも大事です。レース終了後にはコースに入ってフェラーリの旗を振りましょう。このサーキットは超高速サーキット故に意外とオーバーテイクが少ないです。DRS(Drag Reduction System)は2か所ありますが他のサーキットに比べるとオーバーテイクが少ないです。そのため予選が重要です。ポールポジションを手にしたドライバーが勝つ確率が高いサーキットです。イタリアの歴史と伝統を楽しんでください。